拍手お返事

思想的・政治的な事をできるだけ発言しないようにしてきましたが、

前回の記事にご意見を頂きましたので返答させて頂きます。

言うまでもなくわたしは単なる一般人で、専門家ではありません。

テレビ・ネットで得られる情報のみで判断しています。

「わたしはこう思う」というごく個人的な意見での話ですので誤解されませんようお願い致します。

興味の無い方はスルーして下さい。

恐ろしく長いので折りたたみます。

無題

 被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

 

 

阪神淡路大震災の時は、政府の対応が本当にまずくて

数少ない道路が安否確認に駆けつけた一般車両で大渋滞を起こし緊急車両が通れなかったり、

消防車のホースが混雑した車に何度も轢かれて壊れてしまい消火ができなくなったり、

被災直後に一般からの救援物資が大量に届いて物流が大混乱を起こしたり、

過剰な人員が物資を消費したり、

被災直後にばかり食料や献血が集まりすぎて使い切れずにゴミになってしまったり、

善意や心配が裏目に出てしまった例がいくつもありました。

 

被災地域以外の人に本当に大切なのは、

はやる気持ちを抑えて冷静に考える事と、息の長い支援です。

居ても立ってもいられないその善意を、

ショッキングな映像を目の当たりにした直後だけでなく、

復興までの間長く持ち続ける事です。

 

募金する余裕がない人は一生懸命自分の仕事をして、

遊びたい人はたくさん遊んで下さい。

仕事のない人も、病気などであまり活動できない人も、

生きているだけで消費生産の一旦を担っています。

今特別何かしなくても、普通に暮らしているだけでも、
長期的に見れば生きているだけで何かの役に立っています。

復興を待つ間、日本を支えるのは、被災していない地域の人たちです。

 

 

今回の震災では、過去の教訓が活きていると感じる所がたくさんあります。

未曾有の大災害で数々の問題が起こりながらも、初動は比べ物にならない迅速さでした。

今は救命・救助のプロを現地に集結させる事が最優先されています。

避難所に支援物資がなかなか届かないと苛立つ方もおられるかもしれませんが、近く必ず届きます。

 

もどかしく思っていらっしゃる方も、その優しさが活かされるタイミングが必ず来ます。

ただ、そのタイミングを間違えるとせっかくの善意がムダになりかねません。

今のところ募金だけしか受け入れていないのは、お金は腐らないし嵩張らないからです。

 

千羽鶴を例にとると、今送ろうとすると「何の役にも立たない！」と批判されるかもしれませんが、

それは物流を混乱させる要因になりかねないからであって、

物流が回復した後であれば喜んで下さる方もたくさんいらっしゃるはずです。

阪神淡路大震災で長引く避難所暮らしのさなか、静岡県からたくさんの鯉のぼりが送られ、

とても励まされたと被災者の方が話すドキュメントを見ました。

（現在も毎年揚げて交流が続いているそうです）

 

まずは被災地の状況を考えて、

人のやり方を批判せず、タイミングを見て、自分にできる事を無理のない範囲で行いましょう。

 

報道は被害の大きなところばかりを映し出すようにできています。

現在は全く報道されていませんが、津波の難を逃れ避難せず自宅で過ごしている方も食料がほとんど確保できない状態のようです。

ライフラインが復旧していないところもたくさんあります。

配給は避難所や病院が優先されると思うので、見方によってはテレビで映っている避難所よりも食料が不足するかもしれません。

被害が広域の為、また、原発の報道もあって、陰に隠れてしまっている部分もたくさんあるはずです。

何かしたいと思っている心優しい方は、

報道の光が当たらない所にも困っている人がいる事を、

テレビで見えていない所に様々な事情がある事を、

報道が落ち着いても復興は続く事を忘れず、どうか息の長いご支援を。

 

 

ボランティアや救援物資の受け入れを行わない被災地に

クレームや問い合わせの電話がじゃんじゃんかかっているそうなので、

こんな所でぶつぶつ言って何かの役に立つのかは分かりませんが、

今回被災しなかったひとりとして、思う事を書きました。

 

 

 

今日募金を振り込みに行こうと思っていたのですが、

母親が点訳活動をしているボランティア団体で今から街頭募金活動をすると聞いたので

全然集まらなかったらかわいそうやし手間も省けてちょうどいいやと思って母親にお金を託しました。

 

「あんた大丈夫か、稼ぎ少ないのに」と青ざめられました。

なんか悲しかったです。

「まだ出せるやろ、もっと出せ」と言われるくらいになれるように頑張ります。